石破茂 前地方創生相 著者と語る『日本列島創生論 地方は国家の希望なり』2017.5.22
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- Опубликовано: 18 ноя 2024
- Shigeru Ishiba, former minister in charge of regional revitalization
司会 倉重篤郎 日本記者クラブ企画委員(毎日新聞)
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記者による会見リポート
「安倍改憲」は党内論議無視
政治家の著書は自慢話や暴露本的なものも少なくないが、初代地方創生相を2年近く務めた石破茂氏の『日本列島創生論』は装丁も含めて地味だが、具体的で示唆に富む内容となっている。
政治の師と仰ぐ故田中角栄元首相の「日本列島改造論」(1972年)にちなんだタイトルの同書の副題は「地方は国家の希望なり」。地方創生相として全国を駆け巡って得た地方再生への知見を散りばめ、「国が地方を変えるのではなく、地方の取り組みが国を変える」と結論付けている。
安倍晋三首相の自民党総裁選(2018年9月)での3選が確実視される中、「唯一の対抗馬」と目されている石破氏。アベノミクスについても「金融緩和と財政出動は時間稼ぎで、限界がある」と指摘し、「地方創生」を軸に成長戦略を組み立てることを自らの「政権戦略」とする構えだ。
記者会見では、「安倍改憲」について質問が集中したが、自らも参画した現在の自民党改憲草案について「国民に示して国政選挙を4回やっている」と首相の改憲案は党内論議を無視したものだと厳しく批判。来年の総裁選出馬については「首相になれば気力、体力、精神力がボロボロになる」としながらも、「(意見が対立しても)飲んで歌って議論することで理解し合える」と党内の支持拡大への意欲をにじませた。
東京生まれだが鳥取育ちの慶応ボーイ。首相より当選回数は多く、総裁選挑戦はすでに2回。12年9月の総裁選では地方票で首相に大差をつけたが、議員だけの決選投票で涙を飲んだ。底なしの酒豪で永田町では軍事オタクぶりを揶揄した「ゲル長官」との呼び名もあるが、学生時代はキャンディーズの追っかけで、カラオケではキャンディ―ズメドレーを熱唱する意外な素顔も持つ。
恒例の揮ごうは「着々寸進 洋々万里」。「一歩ずつ着実に進むこと」と人懐っこい笑顔で解説した。
時事通信出身
泉 宏